この356は千葉県長柄町在住のH.阿部氏所有の車両です。
当社に7年前来てから 走行できるまで1年かかり塗装修理 ブレーキオーバーホールなど当社で出来る範囲でレストアして そのまま現在までお預かりして現在に至ります。
ポルシェ年鑑で調べるとフレームナンバーにて1959年製ということが判明しました。
日本には昭和62年2月に来たようです。
幌は張替えしてあり綺麗です。さすがに50数年はもたないようです
356スピードスターとの違いはフロントガラスが縦に長い
けつがキュートです
排気量1600CC 1600スーパーではないので、馬力は標準仕様です。
ホイールは綺麗に見えますが、オリジナルです。錆だらけだったので剥離して塗装してあります。キャップはピカールで磨いてあります。
時代を感じさせる室内 マニュアル4速ミッション
機械式燃料ポンプがいかれたので「ミツバ」電磁式ポンプ メイドインジャパンです
信頼できます
ゼニス製 オリジナルキャブレターいかれて オーバーホールキットを取り寄せやる気満々でしたが、時間がないせいにして フラット4にてウエーバーを調達交換してあります。
シートはたぶんオリジナルではなく張替えして有ります
バンパー鰹節の中に排気管を入れるなんて60年前のセンスに脱帽します
スターターが、ピニオンギヤの受けがミッションに金属ブッシュが圧入してあり修理しても半年でスターターが回転しなくなります。旧車の弱点です これまたフラット4 でよい品を見つけたので6Vギヤ用 リダクションステーターに交換 絶好調です
スパークプラグはすぐだめになり半年に一度交換していました。老舗の356専門店の親父さんが昔のポルシェにはイリジュウムプラグは合わないと語っていましたが、無視してイリジュウムに交換したらびっくりするくらいトルクがでて絶好調になり交換しなくても問題なくなりました。オリジナルにこだわるのも良し新しい技術を取り入れ現代の時代に合う車にして走るも良しだと思います。